
「新座市に住む親の葬儀を、どこで行えばいいのだろう」。
和光市にお住まいの方から、そんなご相談をいただくことがあります。
新座市と志木市は和光市のすぐ近くで、通院先や施設が両市にあるご家庭も珍しくありません。
ところが、いざ調べ始めると情報がまとまっていないことに気づきます。
じつは新座市にも志木市にも、市が持つ火葬場はありません。
和光市・朝霞市を含めた4市がそろって同じ状況にあり、この構造を知らないまま会場だけ探すと遠回りになります。
この記事では、両市で葬儀ができる場所と火葬の考え方を、公式資料で確認できた範囲だけで整理します。
新座市・志木市にお住まいの方ご自身の手続きは、アイワセレモニー新座の新座市に火葬場はないと志木市の市営墓地で、地元向けにご案内しています。
- 新座市・志木市で葬儀ができる会場の種類と、公営の式場があるのは新座市だけという違い
- 新座市営墓園の斎場は市民以外も利用できること。ただし斎場Aの使用料は市民の2倍になる
- 両市とも公設火葬場がなく、朝霞地区4市の共用火葬場は志木市が候補地であること
- 和光市民が市外の会場を使うときに、市民葬儀制度が対象外になりうるという落とし穴
新座市・志木市で葬儀を行える会場はどこか

新座市には公営の式場があります。
志木市には公営の式場が見当たりません。
どちらの市にも火葬場はありません。
葬儀の会場は、大きく4種類に分かれます。
自治体が持つ公営の式場、寺院の式場、葬儀社の自社ホール、そして火葬場に併設された式場です。
新座市と志木市では、このうち「公営の式場」の有無がはっきり分かれます。
そして両市を含む朝霞地区4市には、共通する大きな前提があります。
それが公設の火葬場が1つもないという点です。
会場をどこにしても、火葬だけは市の外へ出ることになります。
| 市 | 公営の式場 | 市内の |
|---|---|---|
| 新座市 | あり(市営墓園 斎場) | なし |
| 志木市 | 公式サイトで確認できず | なし |
| 朝霞市 | あり(朝霞市斎場) | なし |
| 和光市 | 公式サイトで確認できず | なし |
出典:新座市「市営墓園斎場の利用案内」/志木市「市営墓地」/朝霞市「朝霞市斎場」/和光市「朝霞地区4市共用火葬場の設置検討」
新座市は市営墓園に斎場が併設されている
新座市営墓園(新座市新塚一丁目5番1号)には、斎場が併設されています。
墓地と式場が同じ敷地にある構成です。
斎場は約100人が入るホールが2つ、法要や清めに使う洋室が3室(各36人)、和室が1室(50人)あります。
ご遺体を預かる安置室も備えており、通夜から告別式までを1か所で行えます。
指定管理者は新座メモリアルグループです。
なお、同じ新座市の野火止には臨済宗妙心寺派の別格本山である平林寺(金鳳山平林禅寺)があり、境内林が国の天然記念物に指定されています。
檀家であれば寺院の式場を使う選択肢もありますが、葬儀での利用可否や条件は寺院ごとに異なるため、直接ご確認ください。
志木市には市営の式場が見当たらない
志木市には昭和26年開設の市営墓地があります。
柳瀬川駅に近い住宅地にあり、宗教は問わず、バリアフリーで整備されています。
令和3年度には個別収蔵施設・共同埋蔵施設・ペット共同埋蔵施設が加わりました。
ただし、この市営墓地のページに式場や斎場の案内はありません。
2026年8月時点で志木市公式サイトを確認した限り、市営の葬儀式場は見当たりませんでした。
志木市で葬儀を行う場合は、寺院・自宅・葬儀社のホールが実際の選択肢になります。
- 会場は「市民」と「市民以外」で料金が変わるか
- 安置室があるか。無ければ搬送先を別に決める必要がある
- 火葬場までの移動時間。会場と火葬場が離れると当日の負担が増える
公営と民営で何がどう違うのかは、公営斎場と民営斎場の違いで整理しています。
会場そのものの選び方に迷う方は、先にそちらをご覧ください。
新座市営墓園の斎場は市外の人も使える

新座市営墓園の斎場は市民以外も利用できます。
ただし斎場Aの使用料は市民の2倍です。
新座市の利用案内では「市民及び市民以外の方の区分は、葬儀などの主宰者又は死亡者の住所によります」と定められています。つまり亡くなった方が新座市民であれば、喪主が和光市にお住まいでも市民料金の対象です。ご本人もご家族も和光市民の場合は市民以外の料金になります。
公営の式場は、その市の住民しか使えないと思われがちです。
新座市営墓園の斎場は、利用案内に市民と市民以外の両方の料金が示されています。
つまり和光市にお住まいの方でも申し込めます。
使用料は1時間あたりで計算します。
約100人が入る斎場Aは、2026年8月時点で市民が1時間2,610円、市民以外は5,220円です。
1時間あたりの差は2,610円ですが、通夜と告別式で使う時間を足すと差は広がります。
斎場B・洋室・和室・安置室にもそれぞれ市民と市民以外の区分があります。
部屋ごとの額は改定されることがあるため、申し込みの前に新座市の利用案内で最新の金額をご確認ください。
申し込みの前に確認しておきたいこと
公営の式場は、利用できる時間帯や予約の受付開始時期、駐車場の台数などが施設ごとに決められています。
この記事が2026年8月時点で公式の記載として確認できたのは、市民と市民以外の使用料の区分、そして部屋の構成までです。
運用面のルールは、新座市の利用案内と指定管理者への問い合わせで確かめるのが確実です。
とくに葬儀は日程が動きやすいため、空き状況の確認が最初に来ます。
会場を決めきる前でも、使える日と時間帯だけは早めに押さえておくと動きやすくなります。
和光市からの経路と所要時間、そして火葬場までの移動時間もあわせて確認しておくと安心です。
部屋ごとの広さや設備、墓園そのものの制度など、施設単体の詳細は新座市営墓園と斎場の使い方にまとめています。
この記事は地域全体の見取り図に絞っています。

火葬場は新座市にも志木市にもない

朝霞・志木・和光・新座の4市に公設火葬場はありません。
4市の住民は近隣市区の火葬場へ出ています。
新座市民の71.7%が戸田葬祭場を使っています(令和6年度調査)。
「朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想」には、はっきりこう書かれています。
4市の市民は公設の火葬場がないため近隣市区の火葬場を利用しており、火葬場を持つ自治体の市民より使用料が高くなる、と。
利用できる時間帯にも制約を受ける、とも明記されています。
令和6年度の調査では、新座市民の71.7%が戸田葬祭場を利用しています。
同じ調査で和光市民は94.9%、朝霞市民は78.7%が戸田葬祭場です。
つまり4市はほぼ同じ場所で火葬しているという実態があります。
火葬料は「市内(区民)」と「市外」で大きく変わります。
基本構想がまとめた令和6年度の調査値を見ると、その差は一目瞭然です。
| 火葬場 | 市内・区民 | 市外 |
|---|---|---|
| 戸田葬祭場(板橋区舟渡) | 59,600円 | 80,000円 |
| 浦和斎場(さいたま市桜区) | 7,000円 | 56,000円 |
| しののめの里(富士見市) | 10,000円 | 80,000円 |
| 川越市斎場 | 無料 | 48,000円 |
出典:朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想(令和6年12月)p.3・p.4
公営の火葬場は、市外の住民が使うと市内の8倍前後になる施設もあります。
それでも4市の住民の多くが民営の戸田葬祭場を選んでいるのは、距離の近さに加えて、同じ調査で火葬炉の稼働率が59.8%と他施設(所沢98.1%・浦和88.1%)より低く、日程を取りやすい事情も背景にあると考えられます。
火葬場の全体像は和光市の火葬場と斎場の選び方で詳しく扱っています。
共用火葬場の候補地は志木市下宗岡一丁目
4市はこの状況を変えるため、共用の火葬場づくりを進めています。
令和4年12月に基本合意書を締結し、令和5年4月に協議会を設置しました。
令和7年1月には基本構想が策定されています。
候補地は志木市下宗岡一丁目7209-1内ほかで、志木地区衛生組合が所有する土地です。
面積は約2万3,000平方メートル。
基本構想では、実現可能性のある土地はここだけだったと記されています。
令和7年4月には基本計画を策定する業務のプロポーザルが公告され、同年5月に事業者が選定されました。
この業務の履行期間は令和8年3月21日までとされています。
基本計画が公表されたかどうか、また供用開始がいつになるかについては、2026年8月時点で公式の記述を確認できていません。ただし朝霞市は令和7年12月16日付で、火葬場の設置は基本構想よりおおむね1年程度遅れる見込みであると公表しています。
候補地は志木市ですが、これは和光市を含む4市共用の施設です。
完成すれば、和光市民も「市内料金」に相当する扱いで火葬できる可能性があります。
ただし料金も開設時期も、2026年8月時点では公表されていません。計画の現在地は朝霞地区4市共用火葬場の計画で追っています。
和光市から使う場合の距離と料金差

和光市民は、近隣市の公営施設ではいずれも「市外」料金になります。
さらに市外で葬儀を行うと、和光市の市民葬儀制度が対象外になる場合があります。
会場を決める前に市へ確認してください。
和光市は新座市と隣り合っています。
実家が新座市、住まいが和光市というご家族も多く、会場を新座市に置く判断は自然です。
ただし料金の区分は住民登録で決まります。
近隣の公営施設を和光市民が使うと、どの立場になるかを整理しました。
浦和斎場のように、そもそも式場を市外の人が使えない施設もあります。
| 施設 | 和光市民の扱い | 目安 |
|---|---|---|
| 新座市営墓園 斎場A | 市民以外 | 1時間5,220円(市民の2倍) |
| 朝霞市斎場 第一式場・控室 | 市外 | 1時間7,400円(市内3,700円) |
| 浦和斎場 葬祭場 | 利用不可 | 式場はさいたま市内居住者のみ |
出典:新座市「市営墓園斎場の利用案内」/朝霞市「朝霞市斎場」/さいたま市「浦和斎場」
市外で葬儀をすると市民葬儀制度が使えないことがある
ここがいちばん見落とされやすい点です。
和光市の市民葬儀制度は、市が1件につき4万円を葬儀社へ直接支払う仕組みです。
利用条件は3つあり、その1つが「葬儀を原則として市内で行うこと」とされています。
つまり会場を新座市や志木市に置くと、この4万円が対象外になる可能性があります。
しかも葬儀が終わってからの申請は受け付けられません。
迷ったら、会場を決める前に和光市 戸籍住民課 住民担当(048-424-9112)へご確認ください。
市民葬のような制度は、市ごとに要件が定められています。
いずれも住民登録のある市の住民を対象とする制度なので、和光市民が新座市の会場を使ったからといって、新座市の制度が使えるわけではありません。
要件は年度ごとに見直されることがあるため、詳細は当該市の窓口でご確認ください。
市民葬・葬祭費・火葬料の区分は、すべて住民登録のある市が基準です。
会場をどこにするかでは変わりません。
和光市の制度は和光市の市民葬儀制度、地域全体の流れは和光市の葬儀の進め方にまとめています。
出典:和光市「市民葬儀制度」(2026年8月時点)
朝霞市の事情もあわせて知りたい方は朝霞市の葬儀事情をご覧ください。
4市を並べて見ると、地域の構造がよりはっきりします。
まとめ

新座市・志木市の葬儀は、会場より先に「火葬場がない」という前提から考えると迷いません。
そのうえで、公営を使うのか、通いやすさを取るのかを決めていきます。
- 新座市営墓園には斎場が併設され、市民以外も利用できる。斎場Aの使用料は市民の2倍
- 志木市に市営の式場は見当たらず、寺院・自宅・葬儀社ホールが選択肢になる
- 両市とも公設火葬場がなく、新座市民の71.7%は戸田葬祭場を利用している(令和6年度調査)
- 4市共用火葬場の候補地は志木市下宗岡一丁目。開設時期は未定
- 和光市民が市外で葬儀をすると、市民葬儀制度の4万円が対象外になりうる
会場と火葬場、そして制度。
この3つは別々に決まるのではなく、住民票のある市を軸につながっています。
ご家族の状況に合わせた組み立ては、電話でもご相談いただけます。
- 火葬式 107,800円〜(税抜98,000円〜)/通夜・告別式を行わない形
- 一日葬 272,800円〜(税抜248,000円〜)/告別式と火葬を1日で
- 家族葬 327,800円〜(税抜298,000円〜)/通夜と告別式を身内で
- 一般葬 547,800円〜(税抜498,000円〜)/会葬者を広くお迎えする形
アイワセレモニーは新座市内にアイワホール新座(1式場25席・駐車場13台)、和光市内にアイワホール和光を構えています。市営墓園の斎場のほかに、自社ホールという選択肢もあります。和光市の市民葬儀委託葬儀社として市の公式資料にも掲載されています。
会場の候補はホール一覧、行き方はアクセスでご確認いただけます。
ご相談はフリーダイヤル0120-499-249で24時間365日お受けしています。
よくある質問

- 新座市営墓園の
斎場は、 和光市に 住んでいても 予約できますか。 -
利用案内に「市民以外」の料金区分があるため、
市外の方も申し込めます。
約100人が入る斎場Aの使用料は、2026年8月時点で市民が1時間2,610円、
市民以外が5,220円です。
予約の受付開始時期や空き状況、最新の使用料は、新座市営墓園へ直接ご確認ください。 - 志木市に
公営の 葬儀式場は ありますか。 -
2026年8月時点で志木市公式サイトを確認した限り、
市営の葬儀式場の案内は見当たりませんでした。
市営墓地のページにも式場の記載はありません。
実際には寺院や葬儀社のホールを使う形が中心になります。 - 和光市民が
新座市の 会場で 葬儀を すると、 費用は 上がりますか。 -
公営施設の使用料は「市民以外」の区分になり、
新座市営墓園の斎場Aでは1時間5,220円です。
加えて、和光市の市民葬儀制度が対象外になる可能性もあります。
会場を決める前に、和光市 戸籍住民課 住民担当(048-424-9112)へご確認ください。 - 4市共用の
火葬場は いつできますか。 -
令和7年1月に基本構想が策定され、
現在は基本計画の段階です。
供用開始の時期を明示した公式の記述は、2026年8月時点で確認できていません。
当面は戸田葬祭場をはじめとする近隣の火葬場を使う前提で準備するのが現実的です。

※本記事の制度・料金・施設情報は2026年8月時点で各自治体および施設の公式サイト・公式PDFにより確認したものです。
使用料や運用は変更される場合があります。ご利用前に各施設・各市の窓口で最新の内容をご確認ください。
火葬料の比較表は「朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想」(令和6年12月)掲載の令和6年度調査値であり、現行料金とは異なる場合があります。
和光市の市民葬儀制度の適用可否は市の判断によります。ご葬儀の内容によって取り扱いが変わるため、事前に和光市戸籍住民課へご確認ください。


