和光市に火葬場はない|どこで火葬するか・火葬料金の比較

和光市の火葬場はどこにあるのか。
和光市でご葬儀の準備を始めた方が最初につまずくのは、ほぼこの一点です。調べても市内の火葬場がはっきり出てこないからです。

理由はきわめて単純で、和光市内には火葬場がないからです。
市が運営する斎場も、市が経営する公営墓地も市内にはなく、火葬は市外の施設に頼ることになります。

では、どこへ行き、いくらかかるのか。
この記事では和光市民が実際に使っている火葬場と、その料金・予約の取りやすさを、公的な資料と各施設の公表内容にもとづいて整理します。

この記事でわかること
  • 和光市を含む朝霞地区4市には公設の火葬場がなく、市民は近隣の火葬場を使っている
  • 和光市民の利用先は戸田葬祭場が94.9%(令和6年度調査)。所在地は戸田市ではなく東京都板橋区舟渡
  • 公営火葬場では和光市民は市外料金(48,000〜80,000円)になる
  • 4市共用火葬場は令和7年1月に基本構想が策定された段階で、供用開始の時期は公式に示されていない

目次

和光市に火葬場はない

和光市に火葬場はない

和光市内に火葬場はありません。
市が運営する斎場も公営墓地もなく、火葬は市外の施設を使います。
これは和光市だけでなく、朝霞地区4市に共通した事情です。

まず事実の確認からです。
朝霞市・志木市・和光市・新座市の4市がまとめた「朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想」には、4市の市民は公設の火葬場がないため近隣市(区)の火葬場を利用している、とはっきり書かれています。

同じ資料には、その結果として起きていることも記されています。
火葬場を持つ自治体の市民よりも使用料が高くなり、利用できる時間帯にも制約を受ける、という指摘です。噂話ではなく、4市自身が公式に認めている構造だという点が重要です。

出典:朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想(令和6年12月)p.1(2026年8月時点)

和光市の面積は11.04平方キロメートルで、埼玉県内でも小さな市です。
市は埼玉県の南端にあり、西は朝霞市、東は荒川をはさんで戸田市、南は東京都に接しています。市域が狭いぶん、火葬場のような大きな施設を市内に置く余地が乏しかったと考えられます。

「ない」のは火葬場だけではありません。
和光市が経営する公営墓地も確認できず、市の条例名は「和光市墓地等の経営の許可等に関する条例」です。つまり市は墓地を経営する側ではなく、民間の墓地経営を許可する立場にあります。

この「市内に公営の受け皿がない」という構造は、葬儀の組み立て方そのものを変えます。
火葬場のある自治体なら、式場と火葬場が同じ建物で完結することも珍しくありません。和光市の場合はそうならないため、通夜・告別式の場所と火葬の場所を別々に決めるのが基本になります。

市内に火葬場がないと、何が変わるか
  • 式場と火葬場を別々に押さえるため、日程調整の相手が2か所になる
  • 公営火葬場を使う場合、和光市民は「市外」の料金区分が適用される
  • 告別式の会場から火葬場までの移動(霊柩車・マイクロバス)が発生する
  • 火葬場の空き状況しだいで、お預かり(安置)の日数が延びることがある

この前提を知らないまま進めると、見積もりの前提が途中で崩れます。
反対に、最初に押さえておけば費用も日程も読みやすくなります。葬儀全体の流れは和光市の葬儀の進め方をまとめた総合ガイドで確認できます。納骨先については、市内に公営墓地がないため寺院墓地や民営霊園から選ぶことになります。

和光市民が使える火葬場と料金の比較

和光市民が使える火葬場と料金の比較

和光市民の火葬先は、実質的に戸田葬祭場が標準です。
令和6年度の調査では利用先の94.9%を占めています。
公営火葬場も使えますが、いずれも市外料金になります。

「使える火葬場」と「実際に使われている火葬場」は別の話です。
制度上は近隣のどの火葬場でも受け入れてもらえますが、和光市民の選択はかなり一方向に偏っています。基本構想が令和6年度に調べた実績値を見てみます。

火葬場(所在地)和光市民の利用割合運営
戸田葬祭場
(東京都板橋区舟渡)
94.9%民営
入間東部広域斎場
しののめの里
(富士見市)
1.8%公営
浦和斎場
(さいたま市桜区)
1.5%公営
川越市斎場
(川越市)
1.4%公営
所沢市斎場
(所沢市)
0.3%公営

出典:朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想 p.3 表2-2(令和6年度調査)(2026年8月時点)

ここまで偏るのには理由があります。
距離が近いこと、火葬と式場が同じ敷地でそろうこと、そして和光市の市民葬儀制度が戸田葬祭場を前提に組まれていることです。以下では、候補になる施設を順に見ていきます。

戸田葬祭場

戸田葬祭場は株式会社戸田葬祭場が運営する民設民営の施設です。
昭和2年3月に民営の火葬場として開業しており、火葬炉と式場を同じ敷地に備えています。火葬炉は16基(うち1基は動物炉)、式場は5部屋、駐車場は105台です。

民営のため、公営火葬場のような「市内・市外」の区分はありません。
そのかわり料金は等級で分かれており、和光市民に関係するのは次の3区分です。

料金区分(大人・最上等)火葬料和光市民が使えるか
一般料金80,000円使える(申請不要)
市民葬料金72,000円和光市の市民葬儀制度を使う場合
区民葬料金59,600円原則使えない(23区民向け)

出典:戸田葬祭場 公式サイト(2023年4月1日改訂・非課税/2026年8月時点で取得。金額は改定されることがあります)

注目したいのは真ん中の市民葬料金です。
和光市の市民葬儀制度でも火葬(最上等・6歳以上)は72,000円(火葬料は非課税)と定められており、戸田葬祭場の市民葬料金と一致します。制度と施設が実務でつながっている状態です。

ただし市民葬儀制度には条件があります。
亡くなった方または施主の住民登録が和光市にあること、市が指定する葬儀社を使うこと、葬儀を和光市内で行うことです。葬儀が終わってからの申請は認められません。条件と金額は和光市の市民葬儀制度をまとめた記事で詳しく解説しています。

浦和斎場

さいたま市の浦和斎場は、火葬炉と式場をあわせ持つ公営施設です。
火葬料はさいたま市内の方が12歳以上7,000円、市外の方は56,000円です。12歳未満は市内3,500円、市外28,000円と定められています。

火葬料だけを並べると、市外料金56,000円は戸田葬祭場の一般料金80,000円より安く見えます。
それでも和光市民の利用が1.5%にとどまるのは、式場(葬祭場)がさいたま市内に住む方しか使えないためです。和光市民は火葬だけを行う形になります。

出典:さいたま市「浦和斎場」(2026年8月時点)

浦和斎場を検討するときの確認事項

式場が使えないため、通夜・告別式は別の会場で行い、そこから桜区まで移動することになります。
移動距離が延びれば霊柩車やマイクロバスの費用も変わるため、火葬料の差だけで比べないことが大切です。友引と1月1日から3日は休みです。

施設ごとの設備や使用料は浦和斎場のガイド記事にまとめています。
公営と民営で料金の決まり方がどう違うのかは、公営斎場と民営斎場の違いの記事もあわせてご覧ください。

しののめの里・川越・所沢

残る3施設も和光市民が利用できますが、いずれも市外料金となります。
公営火葬場の料金は、その施設を運営する自治体の住民かどうかで大きく変わるからです。運営自治体の住民ではない和光市民は、高いほうの区分が適用されます。

とくに入間東部広域斎場しののめの里は、地元料金と和光市民の料金の差が大きい施設です。
基本構想が令和6年度にまとめた5施設の比較を見てみます。

火葬場地元料金
(市内・区民)
和光市民(市外料金)
戸田葬祭場(民営)59,600円
※区民葬料金
80,000円
※市民葬なら72,000円
しののめの里10,000円80,000円
浦和斎場7,000円56,000円
所沢市斎場5,000円60,000円
川越市斎場無料48,000円

出典:朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想 p.4 表2-4(令和6年度調査)。各施設の現行料金は改定されている可能性があるため、利用前に各施設の公式情報でご確認ください(2026年8月時点)。

この表は、和光市に火葬場がないことの費用面での意味をよく示しています。
川越市民なら無料の火葬が、和光市民には48,000円かかります。基本構想が「使用料が高額となる」と書いたのは、まさにこの差のことです。

もう一点、式場の扱いにも注意が必要です。
朝霞市斎場は式場・和室・安置室を備えていますが火葬炉はなく、和光市民は市外料金になります。式場だけを借りて火葬は別施設へ、という組み合わせになるため、詳しくは朝霞市斎場の記事で確認してください。

戸田葬祭場は板橋区にある

戸田葬祭場は板橋区にある

名前は「戸田」ですが、所在地は埼玉県戸田市ではありません。
東京都板橋区舟渡四丁目にある民営の火葬場です。
ご案内を間違えると、参列者が反対方向へ向かってしまいます。

これは和光市の現場で実際に起きる勘違いです。
和光市の東側は荒川をはさんで戸田市と向き合っているため、「戸田葬祭場」と聞けば戸田市の施設だと考えるのが自然だからです。

正しい所在地は東京都板橋区舟渡四丁目15番1号、電話は03-3966-4241です。
荒川をはさんで戸田市の対岸、東京都側にある施設だと覚えておくと間違えません。板橋区にありながら、埼玉県南部の広い範囲から利用されている施設です。

公共交通機関で向かう場合の最寄り駅は2つあります。
JR埼京線の浮間舟渡駅から徒歩約25分、都営三田線の西台駅から徒歩約30分です。いずれもタクシーなら5分から10分程度と案内されています。

駐車場は105台分ありますが、公式サイトは駐車台数に限りがあるとしてタクシーや公共交通機関の利用を呼びかけています。
和光市から参列する方は、自家用車で分散して向かうより、式場から車をまとめて出すほうがスムーズです。

参列者に案内するときの注意

訃報や案内文に書くときは「東京都板橋区の戸田葬祭場」と、都県名から書くのが安全です。
駅から歩くと20分以上かかるため、高齢の参列者には駅からタクシーを使う前提でご案内ください。式場から火葬場へマイクロバスを出す場合は、乗車人数を早めに把握しておくと段取りが楽になります。

設備や式場ごとの料金は戸田葬祭場の設備・料金ガイドで詳しく扱っています。
式場を使う場合は火葬料とは別に式場使用料がかかるため、総額で比べることをおすすめします。

予約の取りやすさと日程

予約の取りやすさと日程

戸田葬祭場は近隣の火葬場のなかでは相対的に空きがあります。
火葬炉の稼働率は59.8%で、90%前後の公営施設とは差があります。
ただし友引は休みで、出棺は15時までです。

葬儀の日程は、式場よりも火葬場の空きで決まることがほとんどです。
火葬炉の数は限られており、後ろへずらすほどお預かりの日数が延びて費用も増えます。まず稼働率を比べてみます。

火葬場火葬炉の稼働率読み取れること
所沢市斎場98.1%ほぼ満杯に近い
浦和斎場88.1%日程の自由度は低め
しののめの里87.9%日程の自由度は低め
川越市斎場82.3%時期により混み合う
戸田葬祭場59.8%相対的に押さえやすい

出典:朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想 p.4 表2-3(令和6年度調査)(2026年8月時点)

和光市民の利用が戸田葬祭場に集中するのは、距離と制度だけが理由ではありません。
この空きの多さも大きな要因です。火葬炉が16基あり、そのうえで稼働率が6割前後という点が効いています。

とはいえ、いつでも希望どおりに取れるわけではありません。
戸田葬祭場は友引が定休日で、火葬の受付は9時から15時までの出棺と案内されています。友引をはさむと日程が1日ずれるため、逆算して式の日を決める必要があります。

実務では、式場と火葬場をセットで押さえることが何より大切です。
先に式場だけを決めてしまうと、火葬の枠が取れずに全体を組み直すことになりかねません。予約の流れは戸田葬祭場の予約方法の記事にまとめました。

日程が延びると、ご遺体をお預かりする日数と安置の費用も増えます。
アイワセレモニーでは和光市内の自社ホールでお預かりから式まで対応しており、火葬式は107,800円〜(税込・税抜98,000円〜)、一日葬は272,800円〜(税込・税抜248,000円〜)から承っています。式場の選択肢は式場のご案内、プランの内訳は料金プランをご覧ください。

4市共用火葬場の計画は現在どうなっているか

4市共用火葬場の計画は現在どうなっているか

朝霞・志木・和光・新座の4市で共用火葬場を造る計画が進んでいます。
令和7年1月に基本構想が策定され、候補地は志木市下宗岡です。
供用開始の時期そのものは公式に示されていません。ただし朝霞市は令和7年12月16日付で、火葬場の設置は基本構想よりおおむね1年程度遅れる見込みであると公表しています。

「そのうち市の近くに火葬場ができるのでは」と考える方もいます。
4市は令和4年12月に基本合意書を結び、令和5年4月に協議会を設置。令和7年1月21日に基本構想が策定され、その後は基本計画の策定業務が進められています。候補地は志木市下宗岡一丁目の一角(面積約2万3,000平方メートル)で、構想上の規模は標準型の火葬炉が最大15基、式場2室などとされています。

ただし供用開始が何年度になるかを明記した公式の文章は確認できません。
整備スケジュールの図はありますが、確定した時期として扱える段階ではなく、いま葬儀を迎える方が使える選択肢ではありません。

いま決まっていること・決まっていないこと

決まっていること:4市で共用の火葬場を整備する方針、候補地(志木市下宗岡)、構想上の規模。
決まっていないこと:供用開始の時期、最終的な炉数、和光市民の使用料。したがって、いま葬儀を控えている方は既存の火葬場を前提に検討してください。

事業費や整備手法、スケジュールの読み方といった詳しい内容は別記事に分けています。
計画の全体像を知りたい方は朝霞地区4市共用火葬場の計画を解説した記事をご覧ください。

出典:和光市「朝霞地区4市共用火葬場の設置検討」、同基本構想(2026年8月時点)

まとめ|和光市の火葬は「戸田葬祭場を軸に組み立てる」

まとめ|和光市の火葬は「戸田葬祭場を軸に組み立てる」

市内に火葬場がないことは、避けられない前提です。
だからこそ、どこで火葬するかを先に決めると全体が固まります。

和光市の葬儀は、式場と火葬場を組み合わせて設計します。
最後に、判断のよりどころになる点を整理します。

  • 和光市を含む朝霞地区4市に公設の火葬場はない(基本構想に明記)
  • 和光市民の火葬先は戸田葬祭場が94.9%(令和6年度調査)
  • 戸田葬祭場の所在地は戸田市ではなく東京都板橋区舟渡
  • 公営火葬場は和光市民だと市外料金(48,000〜80,000円)になる
  • 市民葬儀制度を使うと戸田葬祭場の火葬は72,000円(火葬料は非課税)、ただし事前申請が必要
  • 4市共用火葬場は供用時期が未公表のため、当面は既存施設で考える

火葬場の空きは、こちらの都合では動かせません。
だからこそ、式場と火葬場の両方を見ながら日程を組める体制が要ります。アイワセレモニーは和光市の市民葬儀制度の委託葬儀社として登録しており、和光市内の自社ホールと近隣火葬場を組み合わせたご提案が可能です。

よくある質問

よくある質問|和光市に火葬場はない
火葬場の予約は和光市役所でできますか?

いいえ、火葬場の予約は市役所では行いません。
火葬場ごとの受付に申し込む形になり、
実務では葬儀社が式場と合わせて枠を押さえます。
市役所での手続きは死亡届の提出と火葬許可証の交付、市民葬儀制度を使う場合の事前申請です。

和光市民でも戸田葬祭場の区民葬料金59,600円は使えますか?

原則として使えません。
区民葬儀は東京23区の制度で、
和光市民は対象外です。
和光市民に用意されているのは市民葬料金の72,000円(火葬料は非課税)で、
和光市の市民葬儀制度を利用する場合に適用されます(2026年8月時点)。

友引でも火葬はできますか?

戸田葬祭場は友引が定休日のため、
その日の火葬はできません。
火葬の受付も9時から15時までの出棺と案内されています。
友引が近い週は、通夜と告別式の日取りを1日ずらす前提で組むと無理がありません。

骨壺(収骨容器)は自分で用意するのですか?

通常は葬儀の費用に含まれており、
ご自身で買いそろえる必要はありません。
和光市の市民葬儀制度では、戸田葬祭場が指定する収骨容器(2号・3号・5号)のいずれか1つが無料と定められています(2026年8月時点)。

和光市には公営の墓地もないのですか?

市が経営する公営墓地は確認できません。
和光市の条例は「墓地等の経営の許可等に関する条例」で、
市は民間の墓地経営を許可する立場です。
納骨先は市内外の寺院墓地や民営霊園から選ぶことになります。

※本記事の制度・料金・施設情報は2026年8月時点で公表されている内容にもとづきます。火葬料金や使用料、休館日、受付時間は改定されることがあります。とくに令和6年度調査にもとづく数値(しののめの里・川越市斎場・所沢市斎場の料金、各施設の稼働率)は、その後改定されている可能性があります。ご利用前に各施設および和光市の公式情報で最新の内容をご確認ください。ご不明な点はアイワセレモニー(フリーダイヤル 0120-499-249・24時間365日)へお気軽にご相談ください。

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