病院から紹介された葬儀社は断ってよい|和光市では4万円を失うことがある

病院で息を引き取ったあと、看護師さんから「葬儀社はお決まりですか」と聞かれます。
決まっていないと答えると、その場で提携先の葬儀社を紹介されます。
この病院の紹介は断ってよいのか、迷う方は少なくありません。

気が動転しているところに、目の前で電話をかけてもらえるのは正直ありがたく感じます。
ただ、そのまま流れで葬儀まで任せてよいのか、迷ったまま署名してしまう方も少なくありません。

結論から言うと、紹介された葬儀社を断っても問題はありません。
そして和光市にお住まいの方には、断る前にひとつだけ確かめてほしいことがあります。
それは、その葬儀社が和光市の委託葬儀社かどうかという一点です。

この記事でわかること
  • 病院で紹介された葬儀社は断ってよく、角を立てずに保留にする言い方がある
  • 搬送だけを頼んで葬儀は別の会社に依頼することも実務上は可能
  • 和光市民が委託外の葬儀社に頼むと、市民葬儀の市負担4万円が使えない
  • しかも葬儀終了後の申請は受け付けられないため、あとから取り戻せない

目次

病院で紹介された葬儀社は断ってよい

病院で紹介された葬儀社は断ってよい

紹介を受けても、その葬儀社と契約する義務はありません。
病院が求めているのは早く搬送してほしいという一点です。
どの会社に葬儀を頼むかは、ご遺族が決めてよい部分です。

病院で紹介される葬儀社は、あくまで搬送を手配するための候補です。
紹介を受けたからといって、通夜や告別式まで同じ会社に任せる決まりはありません。
断ったことで、その後の院内での対応が変わることもありません。

実際に多いのは、断ってよいと知らないまま、その場の空気で決めてしまうケースです。
深夜であれば比較する余裕もなく、見積書を見る前に搬送が始まります。
まずは、断った場合と受けた場合で何が変わるのかを整理しておきましょう。

場面そのまま任せた場合いったん保留にした場合
搬送の早さすぐ手配される数十分ほど遅れることがある
費用の比較比較しないまま進む他社の見積りと並べられる
和光市の市民葬儀委託社でなければ使えない委託社を選び直せる
断る手間不要ひと言の説明が要る

保留にして生じる不便は、搬送が少し遅れる点が中心です。
一方で得られるのは、費用と制度を確かめる時間になります。
この差は、和光市民の場合はとくに大きくなります。

なぜ病院は葬儀社を紹介するのか

病院に葬儀社を紹介する義務があるわけではありません。
それでも紹介が行われるのは、院内の霊安室が長時間の安置を前提としていないからです。
次の患者さんのためにも、数時間のうちに搬送先を決める必要があります。

和光市内には、埼玉県の医療機関名簿で確認できるだけで5つの病院があります。
なかでも国立病院機構埼玉病院(和光市諏訪)は550床を持ち、救命救急センターの指定を受けています。
救急で運ばれた先で急に別れが訪れる場面も、決して珍しくありません。

出典:埼玉県「朝霞保健所管内医療機関名簿」/国立病院機構 埼玉病院(いずれも2026年8月時点)

紹介=おすすめではなく「搬送の手配」

病院の紹介は、遺体を院外へ移すための実務上の手配です。
その葬儀社の料金が地域の相場に対して高いか安いかを、病院が評価しているわけではありません。
そのため「紹介されたから安心」とも「紹介されたから割高」とも言い切れません。
判断の材料は、ご遺族が見積書で確かめる必要があります。

その場で決めたときに起きやすいこと

紹介先が良い会社であることも当然あります。
問題は、良いかどうかを確かめないまま話が進んでしまう点です。
あとから相談を受けて多いのは、次のような行き違いです。

  • 搬送してもらった流れで、そのまま葬儀の契約書に署名した
  • 総額の説明を受けないまま、安置とドライアイスの費用が積み上がった
  • 和光市の市民葬儀を使いたかったのに、委託外の葬儀社だった
  • 葬儀が終わってから制度を知り、申請できないと分かった

最後の2つは、和光市民に固有の損失です。
費用の高い安いは事前見積りで確かめれば取り返せます。
けれど市民葬儀の4万円は、葬儀が終わった時点で選択肢から消えます。

病院で亡くなったあとの全体の流れは、病院で亡くなったときの流れで時系列に沿って解説しています。
介護施設で最期を迎えた場合は、介護施設で亡くなったときの手順も参考にしてください。

搬送だけを依頼するときの言い方

搬送だけを依頼するときの言い方

「搬送だけお願いできますか」と伝えれば済みます。
理由を細かく説明する義務はありません。
断りにくいときは「親族と相談して決める」で十分に通ります。

断る場面でいちばん多い不安は、角が立つのではないかという心配です。
実際には、搬送のみの依頼は葬儀社にとって珍しいことではありません。
言い方さえ決めておけば、長いやり取りにはなりません。

ポイントは、断る相手を分けて考えることです。
病院の看護師さんに伝える言葉と、来てくれた葬儀社に伝える言葉は違います。
下の表は、そのまま口に出せる言い回しをまとめたものです。

相手そのまま使える言い方
病院の看護師・事務「葬儀社は自分たちで手配します。少しお時間をください」
紹介された葬儀社(電話)「搬送だけお願いできますか。葬儀は親族と相談してから決めます」
紹介された葬儀社(対面)「本日は搬送までで結構です。契約はいったん保留にさせてください」
介護施設の職員「以前から相談している葬儀社があるので、そちらへ連絡します」

どの言い方にも共通するのは、否定ではなく保留にしている点です。
「他社にします」と言い切る必要はありません。
「相談してから」と伝えるだけで、その場の判断を先送りにできます。

搬送だけ頼むときに聞いておくこと

搬送のみを依頼する場合、確認しておきたい項目は3つに絞れます。
金額、搬送先、そしてそのあとの安置費用です。
この3つを聞かずに任せると、後日の請求で驚くことがあります。

とくに注意したいのが、安置の扱いです。
搬送先がその葬儀社の安置施設になると、日数分の使用料とドライアイス代がかかります。
結果として、搬送だけのつもりが数万円になることもあります。

搬送を頼む前の3つの質問
  • 「搬送料は総額でいくらですか」 深夜料金や距離加算の有無まで聞く
  • 「自宅まで運んでもらえますか」 安置場所を自分で決められるか確かめる
  • 「安置した場合の1日あたりの費用は」 ドライアイス代を含めて聞く

搬送費が二重にならないようにする

搬送を頼んだ会社と、葬儀を頼む会社が別になることがあります。
その場合、安置先から式場へ移すためにもう一度搬送が必要です。
つまり搬送費が2回分かかる形になります。

これを避ける方法はいくつかあります。
いちばん確実なのは、搬送を頼む段階で葬儀を任せる会社を決めておくことです。
決めきれないときは、次のような工夫で負担を抑えられます。

  • 自宅へ搬送してもらう。安置料がかからず、次の判断まで時間を作れる
  • 搬送を頼む前に1社だけ電話で相談する。深夜でも受け付ける葬儀社がある
  • 搬送のみの料金を書面かメールで残してもらう

マンションなどで自宅安置が難しいご家庭もあります。
その場合は、搬送先の候補と料金を先に確かめてから依頼してください。
搬送や安置の費用の考え方は、ご遺体の搬送と安置の費用で詳しく整理しています。

和光市民が確認すべき「市の委託葬儀社かどうか」

和光市民が確認すべき「市の委託葬儀社かどうか」

和光市の市民葬儀は、市が委託している葬儀社でなければ使えません。
委託外の葬儀社に頼むと、市が負担する4万円は受けられません。
しかも、葬儀が終わってからの申請は受け付けられません。

ここが、和光市民にとって大きな分かれ道になります。
市民葬儀制度には利用条件が3つあり、そのひとつが葬儀社の指定になっています。
紹介された葬儀社がこの一覧に載っていなければ、制度そのものが使えません。

まず、条件を確認しておきましょう。
3つのうちひとつでも外れると対象になりません。

条件内容
①住民登録亡くなった方または施主が和光市に住民登録をしている
②場所葬儀が原則として和光市内で行われる
③葬儀社市が委託している葬儀社を利用する

出典:和光市「市民葬儀制度」(2026年8月時点)

制度の中身や規格料金については、この記事では扱いません。
祭壇や火葬料の金額まで知りたい方は、和光市の市民葬儀制度の解説をご覧ください。
この記事で押さえるのは、使えるか使えないかの判定だけです。

令和8年度の委託葬儀社は23社

和光市が公開している委託葬儀社の一覧は、令和8年度版で23社です。
この一覧は年度ごとに更新されるため、確認するときは年度を見てください。
過去に聞いた社名が、今年度も載っているとは限りません。

23社のうち、和光市内に所在するのは3社です。
残りは朝霞市、新座市、志木市、板橋区、練馬区の事業者になります。
つまり市外の葬儀社でも、委託を受けていれば市民葬儀は使えます。

令和8年度・委託葬儀社の内訳(2026年8月時点)
  • 全23社(令和8年4月1日現在の和光市公式資料)
  • 和光市内に所在するのは3社=株式会社宇野商店/サンメモリー和光/株式会社セレモニー
  • ほかは朝霞市・新座市・志木市・板橋区・練馬区の事業者
  • アイワセレモニーも、この委託葬儀社一覧に掲載されています

出典:和光市「市民葬儀制度のご案内」(令和8年4月1日現在・PDF)

委託外に頼むと何を失うのか

委託外の葬儀社に頼んでも、葬儀そのものは問題なく行えます。
失うのは、市の制度に紐づいた部分だけです。
ただしその部分は、あとから取り戻せません。

一方で、健康保険から出る葬祭費は葬儀社を問わず申請できます。
混同しやすいので、下の表で線を引いておきます。

制度委託外の葬儀社に頼んだ場合あとから申請
市民葬儀の市負担4万円使えない不可(葬儀終了後は受付なし)
市民葬儀の規格料金使えない不可
収骨容器1つ無料の扱い使えない不可
国保・後期高齢の葬祭費5万円葬儀社を問わず申請できる可(翌日から2年以内)

出典:和光市「市民葬儀制度」/和光市「葬祭費」(2026年8月時点)

葬祭費の5万円は、葬儀を行った喪主に対して支給されます。
和光市の国民健康保険では、喪主が和光市民であることが条件です。
こちらは葬儀のあとに手続きするもので、期限は葬祭をした日の翌日から2年です。
市民葬儀の4万円だけが、事前に申し出ないと消えてしまう性質のものだと覚えてください。

その場でできる4ステップの判定

病院の廊下で長い調べものはできません。
やることを4つに絞れば、スマートフォンだけで判定できます。
手が空いた合間の数分でも確認できる内容です。

  • 紹介された葬儀社の正式な会社名を聞く(屋号ではなく法人名)
  • 和光市の市民葬儀のページを開き、令和8年度の一覧PDFを確認する
  • 名前が載っていなければ、一覧の中から依頼先を選び直す
  • 依頼先が決まったら、最初の電話で「市民葬儀で行いたい」と伝える

判断に迷ったときは、市の担当課に電話する方法もあります。
窓口は市民環境部 戸籍住民課 住民担当で、電話は048-424-9112です。
市役所1階にあり、平日の開庁時間に対応しています。

葬儀社の選び方そのものに迷っている方は、和光市の葬儀社の選び方もあわせてご覧ください。
費用や式場の考え方まで含めた全体像は、和光市の葬儀の進め方をまとめた完全ガイドで確認できます。

断ったあとの段取り|和光市での動き方

断ったあとの段取り|和光市での動き方

断ったあとにやることは、安置先を決めて葬儀社へ連絡するだけです。
和光市内に火葬場はないため、火葬場の枠も同時に押さえます。
この2つが決まれば、あとは打ち合わせで整います。

断ったあとに何をすればよいか分からず、不安になる方は多いものです。
実際にやることは多くありません。
順番だけ頭に入れておけば、深夜でも動けます。

順番やること目安
1安置先を決める(自宅か葬儀社の安置室)その場で
2委託葬儀社へ電話し、搬送を依頼する10分以内
3「市民葬儀で行いたい」と最初に伝える同じ電話で
4死亡診断書を受け取り、搬送に立ち会う1〜2時間
5火葬場と式場の空きを確認し、日程を決める当日〜翌日

3の一文を最初の電話に入れておくことが、費用面では大きく効いてきます。
あとから思い出しても、葬儀が終わっていれば申請できません。
迷っている段階でも、伝えておいて損はありません。

安置先は自宅か、葬儀社の施設か

安置先の選び方で、その後の費用と自由度が変わります。
自宅であれば安置料はかかりませんが、部屋の広さと動線が必要です。
集合住宅ではエレベーターの大きさが問題になることもあります。

葬儀社の安置施設を使う場合は、1日あたりの料金が発生します。
付き添いができるか、面会の時間帯に制限があるかも会社ごとに違います。
依頼する前に確かめておきましょう。

安置先を決めるときの目安

自宅安置が向くのは、和室や広めの部屋があり、玄関までの搬入経路に余裕があるご家庭です。
反対に、通路が狭い集合住宅や、同居のご家族に負担がかかる場合は施設安置が現実的です。
どちらでも葬儀の内容は変わりません。
迷うときは、搬送を依頼する電話口で住まいの状況を伝えて相談してください。

和光市の火葬は戸田葬祭場が中心

和光市内に火葬場はありません。
朝霞市・志木市・和光市・新座市の4市には公設の火葬場がなく、市民は近隣の施設を使っています。
4市共用の火葬場は令和6年12月付の基本構想が令和7年1月に策定されましたが、候補地は志木市で、供用の時期は公表されていません。ただし朝霞市は令和7年12月16日付で、火葬場の設置は基本構想よりおおむね1年程度遅れる見込みであると公表しています。

令和6年度の調査では、和光市民の94.9%が板橋区の戸田葬祭場を利用しています。
同葬祭場は友引が休みで、出棺の受付は9時から15時までです。
そのため日程は、火葬炉の空き状況から逆算して組むことになります。

出典:朝霞地区4市共用火葬場設置基本構想(令和6年12月・PDF)/戸田葬祭場(2026年8月時点)

ここで効いてくるのが、地元で動ける葬儀社かどうかという点です。
市内の式場と戸田葬祭場の両方を日常的に使っている会社なら、日程の組み立てが早くなります。
紹介された葬儀社が遠方の事業者だった場合は、この点も確かめてください。

費用の目安を先に知っておく

断るかどうか迷う理由の多くは、費用が読めないことにあります。
先に相場感を持っておけば、その場で判断しやすくなります。
アイワセレモニーの場合、プラン価格は次のとおりです(2026年8月時点)。

プラン税込価格(税抜)
火葬式107,800円〜98,000円
一日葬272,800円〜248,000円
家族葬327,800円〜298,000円
一般葬547,800円〜498,000円

いずれも税込表示です。火葬料はプランに含まれません。式場使用料やお布施などの実費は別に必要です。
各プランの内容は葬儀プラン一覧で確認できます。
いま搬送先を決めなければならない状況であれば、お急ぎの方へのページから電話でご相談ください。

まとめ|断る前に確かめる4点

まとめ|断る前に確かめる4点

断ってよいかどうかで悩む必要はありません。
和光市民が確かめるべきなのは、委託葬儀社かどうかの1点です。
それだけで、4万円を失うかどうかが決まります。

紹介を断ることは、失礼でも特別なことでもありません。
大切なのは、断ったあとに何を確認するかです。
最後に要点をまとめます。

  • 紹介された葬儀社に契約する義務はなく、「搬送だけ」で依頼できる
  • 断りにくいときは「親族と相談して決めます」と保留にすればよい
  • 和光市の市民葬儀は令和8年度の委託23社のいずれかを使うことが条件
  • 委託外に頼むと市負担4万円は使えず、葬儀終了後の申請もできない

いま病院にいて、目の前で返事を求められているのかもしれません。
そのときは「少し待ってください」と伝えて、電話を1本かけてください。
アイワセレモニーは0120-499-249で24時間365日ご相談を承っています。
市民葬儀の対象になるかの確認から、搬送のご依頼までお受けします。

よくある質問

よくある質問|病院から紹介された葬儀社は断ってよい
紹介を断ると、病院で気まずくなりませんか?

葬儀社の手配はご遺族が決める事柄で、
病院側もそれを前提にしています。
「自分たちで手配します」と伝えれば、
それ以上の説明を求められることはほとんどありません。
ご遺体を院外へ移す時間の目安だけ聞いておくと、
やり取りがなめらかになります。

すでに搬送を頼んでしまいました。葬儀社を変えられますか?

葬儀の契約書に署名していない段階であれば、
変更できることが一般的です。
ただし搬送料と安置料の精算は必要になり、
式場までの搬送費が別にかかります。
まずは搬送を頼んだ会社に、ここまでの費用の総額を確認してください。

紹介された葬儀社が委託葬儀社かどうか、その場でどう調べますか?

正式な会社名を聞き、
和光市の市民葬儀のページにある令和8年度の一覧PDFで探すのが確実です。
屋号やホール名では見つからないことがあるため、
法人名で確かめてください。
判断に迷うときは、戸籍住民課 住民担当(048-424-9112)へお問い合わせください。

故人が和光市民ではなく、私(喪主)が和光市民です。対象になりますか?

市の条件は「亡くなった方または施主が和光市に住民登録をしていること」です。
施主が和光市民であれば、
この条件は満たす形になります。
ただし葬儀を原則として市内で行うことと、
委託葬儀社を使うことも必要です。

深夜に亡くなった場合、断ったあとの連絡先はどこですか?

市役所は夜間に開いていないため、
連絡先は葬儀社になります。
24時間受け付けている委託葬儀社であれば、
深夜でも搬送の手配が可能です。
アイワセレモニーは0120-499-249で24時間365日、和光市内の自社ホールを含めたご案内をしています。

※本記事の制度内容・金額・施設情報は2026年8月時点で各公式サイトが公開している情報にもとづきます。
和光市の市民葬儀の委託葬儀社一覧は年度ごとに更新されるため、利用前に和光市公式サイトまたは戸籍住民課 住民担当(048-424-9112)で最新の内容をご確認ください。
市民葬儀の規格料金はすべて税別で、当社プランの価格は税込表示です。火葬料はプランに含まれません。式場使用料・飲食・返礼品などの実費は別途かかります。戸田葬祭場の受付時間や休業日、朝霞地区4市共用火葬場の計画内容も変更される場合があります。

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