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お墓を放置することはなぜいけないのか?墓じまいの流れやその後の供養方法についても解説

お墓・墓地,葬儀後
故郷にお墓があるものの、後継者や今後の管理について心配をしている人は多いのではないでしょうか。この記事では、お墓を放置したらどうなってしまうのか、放置してはいけない理由や墓じまいについて解説をします。今後のお墓の管理に不安がある人は、ぜひ参考にしてください。




お墓が放置される理由

以前は、家のお墓を代々引き継ぐことが一般的でした。しかし近年、少子高齢化による若い世代の減少や核家族化といった、社会構造や生活環境の変化により、放置されるお墓が増加しています。お墓が放置される理由はさまざまですが、以下のような理由があります。

・お墓の継承者が墓地から離れたところに住んでいる
・高齢のため墓参りが難しい
・維持管理の負担が大きい
・継承者がいない

遠方に住んでいるなどの理由でお墓参り自体が難しいと、お墓を放置してしまいがちです。しかしお墓の放置は、さまざまな弊害を引き起こすため避けるべきです。

放置されたお墓はどうなってしまうのか

ここでは、放置されたお墓はどうなってしまうのかについて解説します。

お墓が強制撤去されてしまう

1999年5月1日に「墓地、埋葬等に関する法律施行規則第3条」が改正されました。内容は、管理料を払わず放置していると無縁墓となり、一定年数の経過後、管理者が撤去してもよいというものです。無縁墓とは、継承者がいなくなってしまったお墓のことです。以前は法的な制約もあり、無縁墓を撤去することは困難でしたが、法律が改正されて、管理者が無縁墓を撤去できるようになりました。

管理料が未納であったり、管理者と所有者との間で長期間にわたり連絡が取れていなかったりするお墓が、撤去の対象となります。

撤去されたお墓の遺骨は合祀される

お墓が撤去されると、合祀墓に埋葬されます。合祀とは、他人の遺骨とまとめて埋葬されることで、合葬とも呼ばれています。合祀されると、他の無縁墓の遺骨と混ざってしまい、特定の遺骨だけを取り出すのが難しくなります。合祀に抵抗がある場合は、定期的にお参りをして無縁墓にならないようにしましょう。

お墓が撤去されないためには墓じまいが必要

お墓の撤去を防ぐには、「墓じまい」が必要です。墓じまいとは、遺骨を取り出して暮石を撤去し、お墓を処分したあと、墓所を更地にして使用権を管理者に返還することを指します。少子高齢化や過疎化、お墓に対する価値観の多様化により、墓じまいが増えています。

墓じまいの基本的な流れ

墓じまい後の供養には、さまざまな方法があります。ここでは墓じまい後に改葬(お墓を引っ越す)する場合の基本的な流れを解説します。

まずは、墓じまい後に親族間でトラブルにならないよう、親族の合意を得る必要があります。費用や供養方法も共有しておきましょう。その後、お墓の管理者に連絡をして、「埋蔵証明書」の発行を依頼します。改葬するお墓の場所を決めたら、お墓がある自治体の役所に「改葬許可証」の申請を行います。

受理されたら、現在のお墓で魂抜きとなる閉眼供養を行い、暮石の撤去と解体工事をします。その後、改葬をした墓地で納骨と法要を行うという流れです。

墓じまいにかかる費用の目安

墓じまいの費用は、撤去するのみであれば10〜50万円程度が一般的ですが、改葬費用を含めると100〜300万円程度かかります。墓じまい後の供養方法によって費用が大きく変わるため、費用がどれくらいかかるのかを事前に確認しておきましょう。供養方法については後述します。

墓じまいのメリット・デメリット

墓じまいには、以下のようなメリットがあります。

・交通費が抑えられる
・お墓を放置してしまっているという精神的な不安がなくなる
・改葬先によってはアクセスが良くなりお参りがしやすくなる

ただし、デメリットもあります。

・墓じまいをするための費用がかかる
・親族と揉める可能性がある
・改葬許可を取得せずに墓じまいを行うと、次の納骨先で受け入れてもらえないことがある

特に、親族と揉めたまま墓じまいを進めた場合、親族との関係に亀裂が入る可能性もあるため、しっかりと話し合う必要があります。また、墓じまいを進めている途中で、工事業者との間で費用に関するトラブルが起きるケースもあります。費用に関しては契約の前に確認しておくようにしましょう。

墓じまい後の供養方法

墓じまい後の供養方法については、改葬、永代供養、手元供養、樹木葬、散骨などがあります。以下で解説します。

お墓を引っ越す(改葬)

改葬とは、遠方にいて管理が難しかった継承者の近くに、お墓を引っ越すことをいいます。継承者がいて、お墓の管理が可能な場合の多くが改葬を選択します。改葬先で新たに暮石を建てて、遺骨だけを移動させるのが一般的ですが、遺骨と暮石をまとめて移動させる場合もあります。

永代供養

永代供養は、お参りに行けない親族に代わって、霊園や寺院がお墓の管理や供養をすることをいいます。永代供養の場合、霊園や寺院が続く限りは管理を任せられるため、お墓を継承する必要がありません。

手元供養

手元供養は、遺骨をお墓などに納骨せず、自宅や身近な場所に保管することをいいます。2000年代に入ってから登場した新しい供養方法です。自宅に保管するだけではなく、身に付けられるようペンダントやアクセサリーに加工をして持ち歩く方法もあります。暮らしの中で故人を思い出すことができることから、人気が高まっています。

樹木葬

樹木葬とは、暮石の代わりに樹木をシンボルとして、その周りに埋葬することで、ほとんどの場合が永代供養です。近年では、草花や芝生で彩られるガーデニング型の樹木葬も増えるなど、多様化しています。自然葬のカテゴリーに含まれる、歴史の浅い埋葬方法ですが、一般的に安価であり、「自然に回帰する」という考え方の認知度も高まっています。


散骨

散骨とは、遺骨を粉末状にして自然に還すことを指し、海洋散骨と森林散骨があります。散骨では、直径2mm以下の粉状に砕く必要があります。遺骨を自然に還すことができて、費用が安価であることがメリットです。散骨する場所は、自治体によって禁止されているところもあるため、事前によく調査しておく必要があります。

墓じまいは罰当たりなことではない

先祖代々、引き継いできたものを墓じまいすることに、抵抗がある人もいるかもしれません。しかし墓じまいは、先祖を粗末に扱わない、無縁仏にしないという責任感のある立派な行為です。仏教においても、亡くなった人が現世で悪さをするという教えはありません。また、お葬式や法要は、亡くなった人が死後の世界である極楽浄土へ無事に辿り着けるように行うもので、祟られないようにする行為ではありません。無縁仏になってしまう可能性がある場合には、墓じまいを検討しましょう。

お墓は必ず持たなくてはいけないのか

お墓を持たないという選択肢もあります。ここでは、お墓を持たない場合のメリット・デメリットについて解説します。


お墓を持たないメリット・デメリット

手元供養や散骨など、近年は供養方法が多様化しており、お墓を持たないという選択肢もあります。
お墓を持たないメリットは、維持管理の経済的負担がない、子孫に負担がかからないことなどが挙げられます。

デメリットとしては、親族に不快感を与える可能性がある、散骨をした場合はその後祈る場所がなくなるなどがあります。遺族の中には、お墓参りをすることで悲しみを乗り越える人もいるため、心の拠り所がなくなることもデメリットといえます。

お墓を持たないことを選択肢に含める場合には、故人や先祖とのつながりを感じられる方法も考えておきましょう。

まとめ

さまざまな理由により、お墓の管理に不安を抱く人が増えています。しかし、お墓を放置するとお墓は荒れ、最終的には管理者に撤去されてしまいます。放置しているお墓がある人は、墓じまいを検討し、その後の供養方法を考えましょう。

アイワセレモニーでは、事前相談から葬儀後まで、充実のサポート体制を整えています。見積もりは無料なので、墓じまいや改葬などについてまずはご相談ください。

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