火葬式でも香典は必要?|渡し方や相場、参列できなかった場合どうするかなど解説 | ご葬儀ガイド | 埼玉の安心の葬儀社アイワセレモニー

アイワセレモニー

お急ぎの方へ

ご葬儀ガイド 知っているようであまり知らない葬儀・お葬式のマナーや知識を葬儀のプロが解説します。ご葬儀ガイド 知っているようであまり知らない葬儀・お葬式のマナーや知識を葬儀のプロが解説します。

火葬式でも香典は必要?|渡し方や相場、参列できなかった場合どうするかなど解説

お葬式のマナー



火葬式の葬儀に参列するときに香典を準備するべきか、悩む方もいらっしゃるでしょう。葬儀形式が火葬式であっても、先方から辞退の連絡や但し書きがない場合は一般的な葬儀と同じく香典を渡します。この記事では、火葬式の葬儀で香典を渡すタイミングや香典に関するマナーについて解説します。火葬式の葬儀に参列するときの参考にしてください。


火葬式とは

火葬式は、通夜・告別式をせず、火葬だけを行う葬儀形式で、直葬とも呼ばれています。通夜・告別式に代わる故人との最後のお別れは、葬儀会館やご自宅、火葬炉に入る前に行います。火葬式も、ご臨終から納棺までは一般的な葬儀と流れは変わりません。ご臨終後、24時間ご遺体を安置したのち納棺をします。その後、火葬場に出棺して骨上げを行います。

多くの場合、参列者は呼ばず家族や友人など近しい人のみで営まれます。近年、火葬式は増加傾向です。火葬式を選ぶ背景には、通夜・告別式を無くし参列者を少数にすることによる、遺族の経済的負担の軽減があります。

香典とは

香典は、お線香やご供花の代わりに供えるものです。故人への供養と同時に、ご遺族に対して心遣いを表す意味合いがあります。葬儀費用の一部にあててもらう、互助作用の役割も果たします。多くの場合、通夜や告別式に参列する際に持参します。

訃報の連絡を受けてすぐに弔問する場合は、必ずしも香典を持参したり、喪服を用意したりする必要はありません。あくまでも、お悔やみの言葉を述べ、遺族に寄り添う気持ちが大切です。

火葬式に香典は必要か

葬儀や告別式がない火葬式の葬儀に香典が必要か否かは、喪主をはじめとする家族の判断に任されます。葬儀の前に香典を辞退する旨の連絡を受けた場合は、香典を持参する必要はありません。事前に連絡がなかった場合は、香典は持参しましょう。当日、お供えするときに辞退された場合は、持ち帰ります。

ご遺族が香典を辞退する理由とは

香典返しの手間や費用を加味して、火葬式ではご遺族が香典を辞退するケースもあります。ご遺族に負担をかけないためにも、香典を辞退されたら無理に渡そうとはせず、意向に沿いましょう。

(火葬式で香典を受け取る側の対応)

喪主・遺族側として火葬式の葬儀を行う場合、参列者から香典を渡されることもあります。事前に香典辞退の連絡をしていないなら、香典は受け取りましょう。一般的な葬儀同様、香典返しが必要です。火葬式の香典は、一般の葬儀と比べて香典の金額が少ないことがあります。香典辞退を伝え忘れていた場合は、その場でお断りします。

火葬式で香典を渡す時のマナー

火葬式で香典を渡す場合も、告別式や通夜がある葬儀と同じくタイミングやマナーが大切です。火葬式で香典を渡すタイミングや渡し方、香典の書き方などについて解説します。香典同様、火葬式の葬儀に参列する際の服装も一般的な葬儀と変わりません。ご遺族から事前に平服での参列を依頼する連絡がない限り、喪服で参列します。

表書きの書き方も一般的な葬儀と同様にする

火葬式でも、香典の表書きの書き方は一般的な葬儀と変わりません。表の水引の下、中央部分にフルネームで自分の名前を記載します。家族や兄弟、職場など連名で香典を包む場合は、注意が必要です。3名までは全員の名前を記載可能ですが、4名以上は表書きには、「家族一同」「〇〇課社員一同」などとします。

香典を出した人の名前や連絡先、住所は白い便箋にまとめて、香典に一緒に入れましょう。香典には、表書きがある外袋とお金を入れる内袋に分かれています。外袋には記名をし、内袋には表面の中央に包んだ金額、裏面の左下に住所・名前を入れます。外袋の上段に書く表書きは、宗教により、書き方が異なるため、注意が必要です。


宗教表書きの例
神式(神道)御霊前
御神前
御玉串料
御榊料
仏教(浄土真宗を除く)御霊前
浄土真宗御仏前
キリスト教(カトリック)御霊前
御花料
御ミサ料
キリスト教(プロテスタント)御花料
献花料
忌慰料
無宗教または宗派不明御香典


香典は受付で渡す

通夜や告別式がない火葬式の葬儀でも、香典は一般的な葬儀同様受付で渡します。火葬場に到着したらまず受付に向かいましょう。芳名帳に記帳をしたうえで、自分の順番が来たら受け付けで一礼をし、お悔やみの言葉を添えて香典を手渡します。

香典は袱紗にいれて持参する

香典は、香典袋のまま手渡しするのは失礼に当たります。袱紗(ふくさ)に包んで持参しましょう。袱紗から香典袋を取り出したら、受付の方に文字が見えるように向きを整えて渡します。袱紗の色は紫や黒、グレーなどの色を選びましょう。

受付がない場合は直接渡すか焼香時にご霊前に供える

受付がない場合は、お悔やみの言葉とともにご遺族に直接お渡しします。ご遺族に挨拶をするタイミングで香典を渡せるように、機会を伺うことが大切です。祭壇が設けられている場合は、焼香のときにご霊前に供えることもできます。

(お悔やみの言葉に関する注意点)

香典を渡すときにはお悔やみの言葉を添えます。その際は、「この度は誠にご愁傷さまでございました」「突然のことで心よりお悔やみ申し上げます」「この度はお気の毒さまでした。お参りさせていただきます」などの言葉を述べることが一般的です。故人への哀悼の気持ちがご遺族に伝わる言葉をかけることが大切です。

お悔やみの言葉には、忌み言葉や重ね言葉と呼ばれる避けるべき言葉があります。重ね言葉や忌み言葉の使用は避けましょう。

火葬式における香典の金額(目安)

通夜・告別式が行われない火葬式の場合、一般の香典の目安より包む金額が低くなる場合があります。香典には、助け合いの意味もあります。一般的な葬儀に比べると葬儀の負担が軽い火葬式では、香典が不要という考えがあるためです。

香典は、渡す側の年齢や地域、役職などを加味したうえで相場を考えて負担にならない金額を包むことが重要です。故人との関係性の点から、適した香典の金額について解説します。

香典の金額は故人との関係性で決める

香典の金額は、故人との付き合いや関係性によって異なります。血縁関係が近く、関係性が深いほど包む金額は高額になります。死や苦を連想させる4万円・9万円は避けることがマナーです。

関係性別、香典の目安(一例)

一般的な葬儀で渡す香典の金額について、故人との関係性ごとにまとめました。なお、火葬式の葬儀では一般的な目安の下限を参考にする考え方もあります。

故人との関係香典の金額
本人・配偶者の父母3~10万円
本人・配偶者の祖父母1~5万円
本人・配偶者の兄弟姉妹1~5万円
おじ・おば1~3万円
友人・知人5千~1万円
友人・知人の父母3千~1万円
勤務先の上司5千~2万円
勤務先の上司の家族3千~1万円
仕事の関係者5千円


火葬式が適しているケース


葬儀に呼ぶ人が比較的少ない場合

葬儀に呼ぶ人が少ない場合には、火葬式が適しています。故人が高齢の場合は、友人の多くがすでに他界していたり、参列が難しかったりと参列者が少人数になる可能性も高いでしょう。家族のみで故人を送りたい場合にも、火葬式が向いています。

家族だけでお見送りをしたいが、簡単な読経はしてもらいたい場合

火葬式では、簡単な読経を読んでもらうことも可能です。家族のみで火葬式の葬儀を行いたいものの、読経がないと寂しいと感じるご遺族もいらっしゃるでしょう。お坊さんに読経してもらって送り出すこともできます。

葬儀費用をできるだけ抑えたい場合

火葬のみの葬儀は葬儀費用を抑えたい人にも向いています。火葬式は、一般的な葬儀と比べて葬儀費用が抑えられる傾向にあります。

お通夜や告別式などの段取りや対応が難しい場合

火葬式は1日で葬儀が完了します。通夜・告別式を行わないため、葬儀を1日で済ませたい場合にも適しています。遺族や親族が高齢者の場合も負担を減らせる点で、火葬式がおすすめです。

一般的な香典についての注意点


香典辞退の連絡を受けた場合は渡すのを控える

前述した通り、遺族から香典辞退の連絡をいただいた場合は、香典を渡すことは控えましょう。

香典には古い紙幣を利用し、偶数枚は避ける

香典は、折り目がある古い紙幣を入れることがマナーです。古い紙幣には、ご遺族に不幸が続かないように願う意味があります。また、縁が切れないように奇数の金額を同封します。奇数であっても、9万円は「苦」につながるため避けましょう。

お札を入れる向きにも注意する

お札は、袋の表面に対して数字が書かれている側を上にして入れます。顔が書かれた側を伏せることで、すすり泣きをあらわします。お札の上下は地域により異なり、明確な決まりはありません。

包む金額は他の人と合わせる

香典に包む金額は、周囲の人と足並みを揃えます。前述したように、香典は年齢や関係などで相場が決まっています。周囲とのつながりも考えましょう。

喪主(葬儀費用を負担した人)は香典を用意する必要はない

喪主は、基本的に香典を用意する必要はありません。遺族代表である喪主は、葬儀費用を負担しています。香典には、お互いに助け合う意味合いもあります。相互扶助の観点からすると、葬儀費用を捻出した喪主は香典の用意は不要です。

死産で火葬のみが行われた場合は香典ではなくお見舞金を渡す

死産で生まれた赤ちゃんを火葬式で送る場合は、お見舞金をお渡しすることが一般的です。香典袋ではなく、白無地か赤帯がついたお見舞い用の封筒を用意します。お見舞金を送ることよりも、赤ちゃんを亡くしたご遺族の気持ちに寄り添う心遣いが大切です。

火葬式に参列できない・間に合わない場合は香典をどうしたらいいか

火葬式の葬儀に参列が難しい場合は、香典を郵送するか、後日弔問してご遺族に直接手渡しする方法があります。それぞれの方法について解説します。

香典を現金書留で送る

香典を郵送する場合は、現金書留を使用します。香典袋に入れた上で、現金書留の封筒に入れましょう。一言でも構わないので手紙を添えると、お悔やみの気持ちがご遺族にも伝わります。

後日弔問して手渡しする

後日弔問する場合は、玄関先で香典を渡します。ご厚意で家に上がらせていただいた場合は、お線香をあげたあとにご遺族に香典を手渡しします。葬儀の参列と同じく、お悔やみの言葉を述べましょう。葬儀直後は、ご遺族は落ち着かない日々が続きます。四十九日法要後に、ご遺族の予定を伺った上で弔問します。弔問時は、黒や紺など落ち着いた色の服を選べば、差し支えありません。

その他、香典以外でお悔やみの気持ちを伝える方法

香典をお渡しする以外でも、お悔やみの気持ちは伝えられます。供花や線香、お供えする果物やお菓子を渡す、弔電を送るなどの方法もあります。

まとめ

火葬式は通夜・告別式を行わない、火葬のみの葬儀方法です。火葬式も一般的な葬儀と同じく、お悔やみの言葉とともに香典を渡します。しかし、互助作用の意味合いもある香典は、火葬式の場合は、ご遺族から受け取りを断られることがあることも念頭に入れておきましょう。香典の金額が高すぎても失礼になるため、他の参列者と足並みを揃えることも大切です。

アイワセレモニーでは、事前相談から葬儀後までサポート体制が充実しています。事前相談や無料の見積もりも可能です。ぜひご利用ください。

お問い合わせ

LISTLIST一覧に戻る

東京・埼玉を中心に400箇所以上の提携葬儀場があります

葬儀場を探す
詳しくはこちら 詳しくはこちら 詳しくはこちら 詳しくはこちら 詳しくはこちら
このページのTOPへ