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墓石に刻む文字にルールはある?文字を刻む場所や言葉の選び方、注意点について詳しく解説

お墓・墓地,終活・準備,葬儀後


墓石に言葉や文字を刻む際には、いくつかルールがあります。しかし、墓石に文字が刻まれていることは知っているものの、そのルールについてよく分からない人も多いようです。この記事では、墓石に刻む文字について解説します。刻まれる場所や文字の種類、文字を刻む際の注意点なども紹介します。是非参考にしてください。


墓石に刻む文字にルールはあるか

墓石に刻む文字の書体やデザインは自由ですが、文字を刻む場所についてはルールがあります。また、信仰する宗教がある場合は、刻む内容や題目に規定があるケースも多いです。最近では、墓石に故人の好きな言葉やデザインを刻むケースも増えているようです。詳しくは、以下で解説します。

書体は自由

墓石に刻む文字の書体は自由に選ぶことができて、特に決まりはありません。一般的には、「楷書体」「行書体」「隷書体」「草書体」が選ばれています。最近では、書道家や故人の直筆によるオリジナルの書体、英字を選ぶケースもあります。以下で、4つの書体について紹介します。

楷書体

楷書体は、筆文字で崩れがなく、「とめ」や「はらい」などがひと目で分かり、すっきりと読みやすい書体です。墓石によく刻まれている文字で、印鑑の認印などでも多く使用されています。

※引用:Webフォント・サービスFONTPLUS|ためし書き

行書体

行書体は、楷書体と同様に筆文字ですが、少し文字が崩れていて、書道で続き書きをしたような筆使いの書体です。文字は崩れているものの、読みやすく優しい印象を与える書体といえます。

※引用:Webフォント・サービスFONTPLUS|ためし書き

隷書体

隷書体は、秦の時代に生まれた実用的な書体で、少し横長で読みやすいことが特徴です。他の文字に比べるときっちりとした印象があり、ビジネスシーンなどで使用されることも多い書体です。

※引用:Webフォント・サービスFONTPLUS|ためし書き

草書体

草書体は、行書体をさらに崩した書体です。英語の筆記体のように文字が繋がっているため、少々読みにくいといえるでしょう。しかし、味があり、デザイン性に優れた書体でもあります。

※引用:Webフォント・サービスFONTPLUS|ためし書き

墓石の形や面により文字の内容に違いはあるのか

墓石には和型と洋型があります。ここでは、墓石の形により刻む文字の内容に違いがあるのかについて解説します。

和型

和型の墓石は、伝統的な縦に長い形状です。「代々墓」「継承墓」などと呼ばれて、先祖代々・家族で墓地に入ることが一般的です。宗教に関係なく広く使われている墓石です。

墓石の面ごとに刻む文字

和型の墓石の多くは、正面に「〇〇家之墓」「先祖代々之墓」などの文字を刻みますが、宗派によっては、決まっている名号、題目を刻む場合もあります。墓石の右側には、埋葬される人の戒名や没年月日など、裏側や上台石の左側面には建立した人の名前、建立年月日が刻まれます。

洋型

洋型の墓石は、横長で重心は低く、公園墓地などで映える形状です。欧米風や明るく現代的なデザインであることや、圧迫感を感じにくいとのことから、近年では選ぶ人が多く人気があります。

墓石の面ごとに刻む文字

洋型の墓石の場合、正面には、故人の好きな文字や言葉を入れることが多いようです。中には、遺族から故人へあてた「やすらかに」などのメッセージが入ることもあります。埋葬される人の戒名や俗名、没年月日、享年や建立者名などを刻むのは、和型同様になります。

墓石に刻む文字は宗教でも異なる

信仰している宗教によっても、墓石の正面に刻む文字は異なります。ここでは 8つの宗教について紹介します。

浄土宗

浄土宗は、墓石の正面にお題目の「南無阿弥陀佛」の文字を刻みます。阿弥陀如来を表す「キリーク」の梵字を墓石の頭部に入れる場合には、その下に「○○家先祖代々」を入れます。

浄土真宗

浄土真宗では、「南無阿弥陀佛」や「倶会一処(倶會一處)」を、墓石の正面に刻みます。「倶会一処(倶會一處)」とは、全ての亡くなった人が菩薩さまと1つの浄土で会うことを表す言葉です。

真言宗

真言宗では、「南無大師遍照金剛」や墓石の頭部に大日如来を表す「ア」の梵字を入れてから「○○家先祖代々」と続きます。地蔵菩薩を表す梵字は、故人が子供の場合に刻みます。

天台宗

天台宗では、墓石の正面に「南無阿弥陀佛」を入れます。梵字を入れる場合には、「キリーク」と呼ばれる阿弥陀如来を表す文字か、大日如来を表す梵字の「ア」を頭部に入れます。「〇〇家先祖代々」は梵字の下に続きます。

日蓮宗

日蓮宗は、「南無妙法蓮華経」を墓石の正面に入れますが、ひげ文字という書体を使用する場合もあるようです。また、墓石の頭部にひげ文字で「妙法」と入れてから、「○○家先祖代々」と続けるケースもあります。

禅宗(曹洞宗・臨済宗など)

曹洞宗や臨済宗などの禅宗では、「南無釈迦牟尼佛」の他にも、墓石の頭部に 円相を表す「○」を入れて「○○家先祖代々」と続けて文字を刻んだりします。円相は、心性の完全円満の象徴です。

神道

神道では、墓石の正面に「○○家之奥都(津)城」「○○家先祖代々霊位」「○○家之墓」などが刻まれます。神道の墓石は頂上部が四角錐で、細長い角柱型です。神道には戒名はなく、おくりなと呼ばれる諡(生前の本名+諡+命)が側面に刻まれます。

キリスト教

キリスト教の墓石には、仏教や神道のように題目は刻みません。キリスト教にとって、お墓は故人を懐かしみ思い出すための記念碑になります。十字架を刻み「○○家」と入れるほかにも、故人が好きだった言葉や聖書の一節などを刻むケースも多くみられます。

墓石に文字を刻む方法とは

墓石に文字を刻むには、現場彫刻と工場彫刻の方法があります。現場彫刻は、すでに建てられている墓石にその場で文字を刻む方法です。親族が新たに亡くなり、墓石の側面に故人の名前を刻む場合が多いといえます。工場彫刻は、墓石を新しく建てた場合で、石材店の工場で宗教の題目や故人の名前などを刻みます。文字を刻む方法と特徴については、以下で解説します。

彫り込み

彫り込みとは、墓石の正面にある大きな文字を刻む際に使用される方法です。文字にメリハリをつけるために、最初に筆を置く箇所など、筆圧のかかる部分を深く彫り込みます。関西は、関東に比べて深い掘り込みを好む傾向があります。

浮かし彫り

浮かし彫りは、文字や家紋の周りを削り、浮き出すように彫る方法です。色を付けずに文字や家紋を目立たせられますが、石材によっては浮かし彫りに適さないものもあるため、注意してください。

平彫り

文字を均等に平らたく刻む方法で、彫り込みのように深く掘らないため、あまり強弱はありません。文字にメリハリ感がないため、力強さなどはありませんが、シンプルな印象に仕上がります。

ヤゲン彫り

ヤゲン彫りは、V字の彫刻刀を使用するため、文字の中央にスジが入ります。梵字や建年号、戒名などの細かい文字を刻む際に多く使われる手法です。

線彫り

線彫りは、イラストなどの細かい線を彫る際に多く用いられる手法で、スジ彫りや淵彫りとも呼ばれています。深みのある立体感は出せませんが、繊細な表現に向いています。

特殊加工

サンドブラストをかけたり、文字や家紋などに色を入れたりする加工方法もあります。サンドブラストとは、研磨剤を圧力で吹き付けて墓石を削り、線の深さなどを調節しやすい手法です。生前にお墓を建てた場合には、戒名を朱色に、名号を金色で塗ることもあります。

墓石に文字を刻む流れ

墓石に文字を刻むためには、以下の順序で進めていきましょう。

1.墓地の管理者へ、指定石材店の有無を確認する。
2.石材店を決めて、工事を依頼する。
3.石材店と、刻む文字の種類や配置などを確認する。
4.石材店が墓石に文字を刻む。
5.工事終了後に、石材店立ち合いのうえで、依頼した文字が刻まれているかを確認する。
6.不備がなければ支払いを行う。
7.墓石に文字が刻まれたら、魂入れや納骨を行う。

入れた文字を消す方法

文字は3つの方法で変更することができます。文字を削って消す方法は、低コストですが表面を削るため、墓石の比率が変わります。墓石ごと変える方法は、コストが高く、石目が合わなくなります。文字をパテで埋める方法は、簡単に処置できるものの、時間が経つと劣化して目立つことがあります。

墓石に文字を刻む費用

墓石に文字を刻む費用は、内容により異なります。戒名などの文字彫りは2万~5万円程度、墓石にイラストや模様を入れるには10万円以上かかることが一般的です。石材店が現地で作業できずに持ち帰る場合は、工場への運搬費などがさらに上乗せされます。

墓石に文字を刻む際に注意すべき点

墓石に文字を刻む際には、いくつか注意点があります。文字を刻んだ後に後悔しないためにも依頼する前に注意しましょう。

著作権の有無や避けるべき言葉

墓石に故人の好きな言葉などを刻む際には、著作権の有無を必ず確認してください。著名人の言葉やヒット曲の歌詞などの無断使用は、著作権の侵害になり罰せられます。また、「うたかた=泡のように儚いもの」など、永代続くお墓には向かない言葉もあります。意味合いから避けるべき言葉もあるため、選ぶ際には注意しましょう。

宗教や墓地の規定

宗教や墓地によっては、墓石に刻む文字に規定があります。浄土真宗は「南無阿弥陀仏」、日蓮宗は「南妙法蓮華経」を刻むケースが多いといえます。民営墓地では、墓石の大きさや石材店の指定がある場合もあるため、事前に確認しましょう。

家紋や文字の間違いに気を付ける

墓石に刻む家紋や文字の間違いには気を付けましょう。間違った文字を刻むと、完全に直すことはできません。家紋は現在5,000以上存在し、非常に似た家紋も多くあります。家紋は冠婚葬祭などの特別な場面で使われるため、細部も必ず確認してください。

まとめ

墓石に文字を刻むには、文字の書体やデザインは自由ですが、お墓の種類により刻む文字の場所は異なります。また、宗教による決まりや墓地に規定がある場合には、その規定に沿った文字を刻まなくてはなりません。後悔しないためにも、慎重に作業を行いましょう。

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